〜北海道には生息していなかったアライグマ〜


 

<外来種(アライグマProcyon lotor)への対応について>の私の見解

(T)「北海道固有の自然を子々孫々に引き継ぐべき」
その主旨からも、外来種は野生化させない対応が必須。
(U)野生動物は殺さない。個体の生命は一度限り故、自然死するまで、その存在を尊重する。

(T)の達成には、外来種の飼育は虫も含めて、許可制にして、自然死するまで、飼育者に責任もたせること。一般人の外来種の飼育は禁止すべきもの。
(U)の達成には、事前の手立てである前項@の厳守が必須。
そして、外来種でやむをえず野生化した哺乳類は、去勢・不妊術をし、放逐[ホウチク]する。



<アライグマについて>
現状に至った経緯を見ると、研究者の責任が大きい。

アライグマは生態的に、
(T)気候への適応性が大きい(北緯7度〜50度、熱帯〜温帯に自然分布している)。 -------北海道でも全道的に野生化できる。
(U)食性的に、在来種との競合(他種をも捕食する)、食害(生産物の)、牧草などの尿汚染。 -------北海道でも同様の被害が生ずる。
(V)繁殖力が大きい。 -------北海道でも早期に分布を拡大する。
  以上の事は、昔から外国での生息地では既知事項で、北海道でも当然予想されたことであった。

恵庭市役所の話では(門崎が聞く)、「恵庭市盤尻で、1979年から、アライグマが野生化し始めた」と言う。
この時点で、捕獲を始め、全道的な対応を始めていれば、全道的な野生化は防げたはずである。<捕獲個体は人為管理し、売買の禁止、飼育個体の無料引き取り、をすべきであった>

しかし、実態調査などと称し、前記対策をとらなかったために、全道的な野生化をもたらしてしまった。
捕獲駆除を始めたのは、「恵庭市盤尻で、1979年に、アライグマが野生化し始めた」と言う情報から、18年後の1997年(平成9)年の恵庭市での実施以降である。

結局今日の全道的な本種の野生化の状況を招いた原因は、”対応が遅すぎた”と言うことである。
これは、対策会議のメンバーとなった研究者の無知な対応に第1の責任があると、私は言いたい。


<経済的生産物の被害防止対策>
(T)果樹の被害防止-----木の幹に、地面から1m上から、縦幅約45cmの範囲をトタンで巻くと登れない。
(U)畑の被害予防には、目の大きさ10cmで有刺鉄線の網で地面から、地上1mの高さまで、網柵を張ること。この場合、地面にも一本有刺鉄線を張らないと、地面を掘って出入りする。(電気柵は雑草に触れても漏電するから、保守管理に金と手間が掛かり、不適である。
(V)廃材の90cm幅のトタンを、土中にも10cmほど、入れた状態で、本種が出入りする場所を(出入りする場所は通常決まっているもの)塀状に畑地を囲むのも一法である。


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