北海道知事への熊問題に関する申し入れ ( 要望 )

要 望 書   

 

北海道知事 様 2013 年 7 月 10 日

 

       要望団体

         日本熊森協会 代表 森山 まり子 

         北海道熊研究会  代表 農学博士

     門崎 允昭

申し入れ  北海道において、人と熊が共存するために下記事項

の実施を強く要望します。

 

要望事項

 

@ 熊の駆除をやめること

( 資料 1を参照されたい)

 

A 熊に関する正しい知識を啓発すること

(資料  2 を参照されたい)

     例えば、

(a) 人身事故の原因と対策について

(b) 熊が住宅地に出て来る原因について

(c) 熊の棲む北海道の自然との積極的な係わり方について

(d) 人と熊が共存すべき理由について

 

B 野生動物に配慮した森林施業及び河川管理を行う事

( 資料 3を参照されたい)

 

C 西興部町などで 2012 年に生息が確認されたアルビノ ( 赤目白毛 ) 羆の保護関する件

( 資料  4 を参照されたい)

( 以 上 )


( 資料 1) 

@ <熊の駆除を止めるべきと言う理由>

 

 道の公表資料によれば (website) 、平成 23 年度は 825 頭、平成 24 年度は 609 頭 ( 狩猟期 101 頭、他は駆除 ) もの熊を殺しているが、その大半は駆除によるもので、これは極めて由々しき状況で、ここで、熊の駆除の在り方について、真摯に再考すべきだと考える。

 人間の歴史は野生動物との軋轢の歴史であるが、それは未だに多くの野生動物との関係で旧態依然に続いている。道民と熊との関係はその最たる物である。我々はその軋轢関係に終止符を打ち、熊を極力殺さずに、しかも各種被害 ( 住宅地への出没、人身事故、経済的被害 ) を予防しつつ ( これらは可能である ) 、共存すべき時代を開闢すべきだと主張したい。その基本は、「野生生物に対する倫理 ( 生物の一員として人が為すべき正しき道 ) 」の問題として、この大地は総ての生き物の共有物であり、熊も本来の生活地で生きて行く権利があるはずだし、それを認めるべきであるとする理念による。熊の駆除を中止しても、自然の摂理で個体数は抑制され、熊がそこいら中にいるほど増え得ないことは、江戸期以前の史料を見れば明らかである。 要するに、現在の熊の駆除制度を根本的に見直し、駆除しない施策に転換することが緊急課題だと我々は看取している。熊を殺さない施策が完成して、初めてわが国も本物の自然保護が確立し得たと国内外に公言し得よう。北海道がその先駆的施策を採用し全国に先鞭をつけることを強く望みたい。

(資料  2 )

A <熊に関する正しい知識を啓発すること>

(a)  <人身事故対策について>

 山菜採りにはホイッスルと鉈を持参すべきこと

道の「あなたとヒグマの共存のために」と言う道民向けのパンフレットには「熊に襲い掛かられたら ( これは爪や歯で襲われている状態を言う ), 首の後を手で覆い、地面に伏して死んだふりをして下さい。山に入る人は万一に備えて練習して下さい」とあるが、これは全く間違った対処法である。まず熊の攻撃に意識ある状態で無抵抗で耐え得る人間など何処にいようか。これを書いた当事者に聞きたいものである。熊に囓られ爪で引っ掻かれれば意識あれば反射的に抵抗するもので、これに耐え我慢せよと言うのは、正に妄言であり、責任ある当局が言うべき事ではない。 羆が人を襲う原因は、排除、喰う為、戯れに、3大別され、北海道で 1970 年から今日 (2013 年 5 月末 ) に至る 44 年間に、猟師以外の一般人が、熊に襲われた件数は 48 件あり ( 発生件数は年平均 1.09 件 ) 、内死亡が 20 件、生還が 28 件である ( 北海道野生動物研究所 website に公表 ) 。死亡の 20 件の内、武器で熊に反撃したのは 1 件のみで (1976 年 12 月 2 日、下川町で、長さ 1.5m の鉈鎌で、反撃したが、鉈鎌の柄が長すぎて熊に抱きつかれ、攻撃され死亡 ) 、他は皆素手で熊に対抗し殺されている。これに対し、生還した 28 件の被害者は皆、鉈・包丁・手鎌や拾った石を掴んで、 ( 被害者は皆無我夢中で熊に抵抗したと証言している ) 熊に積極的に抵抗反撃し生還している。

襲い掛かって居る熊に反撃すれば、熊が更に猛り、被害が大きくなるではないかと、想像で反論する者がいるが、過去の事例を検証した限り、そう言う事例は全く無く、それは杞憂に過ぎぬ事は明白である。

熊ばかりでなく、動物に襲われて、その難から身を守る原則は相手に対し積極的に反撃することが原則であることは、人を含む動物界における基本原理常識である。

<下記は道庁作成の啓発紙です>

 

今年も道内で4月に2件の熊による人身事故があったが、 4 月 16 日の 瀬棚町での、山菜 ( カタクリ)採りの女性は鳴り物も武器も不携帯で、熊に襲われ四肢の筋肉部を喰われ死亡した。それに対し、 4 月 29 日の 静内町での、山菜 ( アイヌネギ ) 採りの男性は、熊に襲われ胸 ( 両乳頭内側に各1個の爪による浅い傷 ) と背右腰部上に 2 個の浅い爪による傷を受けたが、普通の紙切り鋏 ( 全長 20cm 程の ) で反撃し、難を逃れている。この実態からも、熊に襲われての生還には刃物での反撃が有効な事は明白である。そこで、我々が推奨したいのは、戦前から山子が持ち歩いていた鉈である。鉈は我が国で誰もが合法的に携帯し得、しかも熊に襲い掛かられた場合の有効な武器であり、鉈の携帯まで踏み込まなければ、熊による死亡事故は現状より減少させ得ない事を認識すべきである。史料によれば、アイヌは熊に万が一襲われた場合の身の保全のために、外出には常に 左側の腰にタシロ (tasiro=tasiho 、山刀 ) と言う刃渡り 30 〜 40cm 程の細身ながら肉厚で、先が尖った鉈に似た刃物着け、右側の腰にはマキリ (makiri: 小刀 ) と言う刃渡り 15 〜 20cm 程の小刀を着け携帯したとある。他家を訪問するような普段の外出の際もこの出で立ちであったとある ( 萱野、アイヌの民具 ) 。また松浦武四郎の廻浦日記巻 14 樺太の項にも、この島之土人常に小刀を 2 挺ずつ所持する也とある。刃物をこのように左右に下げ分ける理由は、万が一にも熊と格闘した時に、どちらかの刃物を抜くことができるためであったとある ( 萱野、アイヌの民具 ) 。これは咄嗟に熊に襲われた体験から生み出したものであろうが、アイヌはこのように熊に対して用心していたのである。アイヌの女も刃先が少し短小な makiri を普段も携帯したとある ( 萱野、アイヌの民具 ) 。 鳴り物について言えば、ラジオは音が出っぱなしで、熊との遭遇 ( 異変 ) に気づき難いこと、小型の鈴は音が沢音でかき消され熊に音が届かないことがあるから不適で、ホイッスルが最適であることを我々は提言したい (10 数分毎に 2 〜 3 回ホイッスルを吹けば、その音は山中にこだまし響く ) 。熊に対する有効な正しい対処法を道民に啓蒙すべきである。そうすることで、発生件数年平均 1.09 件の熊事故も大幅に減らすことが可能となろう。それにしても、道庁の熊対策のパンフレットに「熊に襲われたら、死んだ振りをせよ」と書かれて居るのには、全く無知と言うか驚きで、早急に改めるべきである。

 

(b)  熊が住宅地に出て来る原因について

原因は4大別される

@ 作物(農作物・牧草)・果樹 ( 果実 ) ・家畜・生ゴミ等を索餌採食するため 。この種の熊は年齢・性別・母子・兄弟(母から自立した後、兄弟姉妹で短期行動することがある)に無関係である。

A 樹林地を徘徊していて、樹林地そばの道路や住宅地付近を通過するため、又は樹林地から樹林地に移動する過程で その間の道路や宅地を横断通過するために出て来ることがあ

る。この種の熊も年齢・性別・母子・兄弟に無関係である。但し、母から自立した若熊は知恵が未発達で人と遭遇する様な時間帯に出て来る事があるが、それ以外の個体は本能的に人を避けて行動する特性が強く、人と遭遇し難い時間帯に通過する。

B 母から自立した若熊が自分の生活圏を確立すべく森林地帯を探索徘徊していて、林地の端に来てしまい 、そこに人家や農地や果樹園があるのを見て、好奇心を起し、そこが自分が生活地として使える地所か否か確認すべく、学習に出て来ることがある。札幌市で 2011 年に円山等に、そして 2012 年に藻岩・川沿・真駒内などに夜出て来た熊がこれに該当する。

C その他の原因で出てくることもある

・稀であるが、発情期の 5 月 6 月に発情した雄を避けて雌が逃げ出て来る事がある。

・更にこれも稀ではあるが、母子で林地を徘徊中に市街地に近づいてしまい、子熊が興奮して市街地に出てしまい、心配した母熊も子について共に出て来てしまうことがある。

 

<人の居住地での熊の出現に対する対策>

人の居住地での熊の出現に対し、熊と人の両方に対する対策を立てる場合には、以下の事柄について、正しく把握ができていなければ、適切な対策対応が出来ない。

 

<先ず以下の事柄を、的確に把握することが必須である>

 

@ 出没している熊がどういう熊か

具体的には、母から今年自立 (5 月〜 8 月 ) させられた若熊か。

母子熊か。単独熊か。複数の熊か。兄弟熊か。成獣の単独熊か。

A 出没している熊の目的は何か ( 必ず目的・理由がある )

好奇心からか。食べ物目当てか。単なる通過のためか。その他。

B 人に危害を与える可能性がある熊か否かを判断する

 

これは、出没場所と出没時間帯。人に寄って来るか否か。食べ物を漁った形跡又は漁ろうとした形跡が有るか否か(生ゴミを漁さった形跡がある。食堂やコンビニに立ち寄った形跡がある等)で判断する。

<対策>

再出を防ぐ為に、出没箇所とその両側を、 200m 程一時的に電気柵(移動式のソーラー式があり、容易に設置できる)を臨時に張れば、まず生態的に熊は出て来ない。

 

<満 2 歳未満の熊は人を襲う事は無い>

人身事故の詳細なデータがある 1970 年以降、満 2 歳未満の野生熊が人を襲った事例はゼロであるから、満 2 歳未満 ( 体長約 1.2m 以下、足跡最大横幅約 12cm 以下の場合が多い ) の熊は人を襲う事は無いと言える。札幌市で 2011 年に円山等に、そして 2012 年に藻岩・川沿・真駒内などに夜出て来た熊がこれに該当する。

 

<夜にのみ街中に出て来る熊は人を襲わない>

@夜にのみ街中に出てきている熊は人を慎重に避けて行動している証拠で、熊が出て来ているその様な場所に人が夜間に出歩いても、熊の方で先に人の存在に気づき身を潜めるもので、人を襲うことは先ず無い。

A心配ならば、小さい鈴を鳴らしながら歩くと良い。

こう言う熊も、好奇心が満たされれば、本来の山(樹林地)に戻って行くものである。札幌市で 2011 年に円山等に、そして 2012 年に藻岩・川沿・真駒内などに夜出て来た熊がこれに該当する。

 

<街中を移動する熊の特性>

熊は 100% 樹林に依存した生活型の獣であることから、街中を移動する場合でも樹木がある所から樹木が有る所へ移動する。札幌市で 2011 年に円山等に、そして 2012 年に藻岩・川沿・真駒内などに夜出て来た熊がこれに該当する。

 

<山林部の道路で熊が目撃される原因>

道内では多くの地所で熊が利用している山林を分断する形で道路が造られており、熊は否応なくそこを横断せねばならない地理的状況にある。そう言う地所ではそこを熊が横断することがある。熊は孤独性が強い獣で、特に本能的に人との遭遇を嫌うので、横断する場合でも、人と遭遇しがたい場所では日夜の別なく人に会わないように用心して横断などするが、人と遭遇しやすい場所では、人と遭遇し難い日没後から朝方にかけての時間帯に横断することが多い。これが時にドライバーに見られることがあり、その通報でニュースにされるが、この種の熊は人を襲うことは過去の事例から先ず有り得ないから、騒ぐ必要はない。山林部での道路で熊が目撃されたことぐらいで、熊出没などと熊は恐ろしいものとの印象を与えるような報道はすべきでない。北海道の自然は山林部での道路を熊が横断するような自然が本来の姿であることを啓発すべきである。

 

 

(c) 熊の棲む北海道の自然との積極的な係わり方について啓発すべきである

道の前記パンフレットには、熊は危険なもの、恐ろしいものと言う前提で、「熊の糞や足跡、食べ痕を見つけたら、直ぐに引き返しましょう」と書かれて居るが、熊と積極的に共存すると言う観点から、これは消極的な姿勢と言うべきで、このような姿勢で熊を見る限り、熊との共存は出来得ない。熊は古来(有史以前)から北海道に棲んでいるのであり、熊が居る自然が北海道本来の自然であることを前提に、自己責任の下、積極的な姿勢で熊に対処

することを啓発すべきであると提言したい。現に熊が度々出没する地所の住民(道民)は、熊が居て当たり前と言う意識で熊を見ている。この姿勢が熊が棲む北海道の住民の望ましい姿勢と言うべきであろう。熊の糞・足跡・目撃情報があったからと、自然遊歩道を閉鎖し入域禁止したりすべきではなく、自己責任のもと、「ホイッスルと鉈を持参」し、入域することを啓発すべきである。そうしなければ、いつまでも熊との共存はでき得ない。

 

(d) 人と熊が共存すべき理由について

「野生生物に対する倫理 ( 生物の一員として人が為すべき正しき道 ) 」の問題として、この大地は総ての生き物の共有物であり、熊も本来の生活地で生きて行く権利があるはずだし、それを認めるべきであるとする理念による。

 

( 資料 3)

B 野生動物に配慮した森林施業及び河川管理を行う事

 植林する樹の本数の2割を最も多くの動物達が食物としているドングリ類を、苗木や種実でいいから混植すべきである。また、育木のために樹に絡んでいるヤマブドウやコクワの木を除伐しているが、これらの実は多様な動物の主要な食物であるから中止すべきである。樹間の草地も微生物や動物の棲み場であるから、草刈りもやり過ぎないことである。動物を育む 森づくりは、「豊かな海づくり」にもなる。それは水に溶質する養分の根本は植物が原料であり、これを生産しているのは微生物や動物達である。よって、豊かな海づくりと多様な動物を育む森づくりは一致するものである ) 、このことは、人と野生動物が棲み分けして共存していくためにも必須である。

河川管理に於いては、既存の砂防ダムはスリット化を図り、河川を本来の多様な自然を育む場とすべきである。その実現を強く要望したい。

 

( 資料  4 )

C 西興部町などで 2012 年に生息が確認されたアルビノ ( 赤目白毛 ) 羆の保護に関する件

猟友会及び熊研究者に対し、この熊を殺さない事と発信器を装着したりしないよう、道として周知徹底を図られたい。

<理由>

昨年 (2012 年 ) 、西興部村から滝上町札久留サックルに至る地域で、目 ( 瞳孔 ) が赤く、鼻先の皮膚 ( 鼻鏡と言う ) が黒色で無く、全身白色毛の羆が見られたが、この羆は体表にある黒色素であるメラニン色素を欠いた「アルビノ albino= ラテン語で白の意」の個体で、北海道での羆の

確実な事例としては初めてである。過去の記録に「松前志 1781 年」と言う書に、今から 338 年前の延宝 3 年 (1675 年 ) に、「熊の純白のもの出イデ、其の皮を江府 ( 江戸幕府 ) に献じたり」と言う記述があるが、その皮は行方不明でアルビノで有ったか否か検証する術がない。従って、今般の事例は確実性から言えば日本での唯一の事象で、遺伝学的にも生態学的にも極めて貴重な個体である。よって、この個体を殺す事が無いように周知徹底して戴きたい。また、この個体に電波発信器を装着して、心身に負担を与えるような行為をさせないよう、道として周知徹底を図られたい。

 

 

<参考>

一般財団法人 日本熊森協会

本部所在地 〒 662-0042  兵庫県西宮市分銅町 1-4 、電話  0798-22-4190

会長 森山まり子

副会長 室谷悠子(弁護士)

設立 1997年4月1日

会設立の目的 

「森を残し、全生物と共存しなければ人間も生き残れない」という現代生態学が

出した結論に基づき、奥山生態系の頂点に立つクマをシンボルに、水源域である

奥山保全・再生活動に取り組む。

会員数 23 . 000名

< 顧問 >  就任順

東山省三 元和歌山県鳥獣保護連絡会会長【永久顧問】

宮澤正義 野生動物 ( 月輪熊 ) 研究者

保利耕輔 衆議院議員(元文部大臣)

貝原俊民 前兵庫県知事

赤木文生 国際ロータリー第 2680 地区パストガバナー ( 元日本弁護士会副会長 )

杉田 哲 元兵庫県県会議員

赤松正雄 衆議院議員(元厚生労働副大臣)

中野和子 公認会計士・税理士

小林隆彰 比叡山延暦寺学問所長

宮下正次 元関東森林管理局

マルコム・フィッツァール カピラノ大学名誉教授 博士

門崎允昭 北海道野生動物研究所所長 農学博士

中山靖雄 財団法人 修養団 元伊勢道場長 相談役

大前繁雄 前衆議院議員(元防衛大臣政務官)

安積遊歩 ピアカウンセラー

鳩山邦夫 衆議院議員(元総務大臣)

安田喜憲 東北大学教授 博士(環境考古学)スウェーデン王立科学アカデミー会員  

西川節行 元広島大学総合科学部教授 関西経済連合会

橋本淳司 アクアスフィア代表 水ジャーナリスト

船越康弘 岡山県 民宿「百姓屋敷わら」経営

石 弘之 前東京大学大学院教授 前駐ザンビア特命全権大使

船瀬俊介 消費者運動ジャーナリスト

今本博健 水工技術研究所代表 工学博士 京都大学名誉教授

平野虎丸 森林・林業アドバイザー 一般社団法人エコシステム協会理事 

 

 

「北海道熊研究会」 Hokkaido Bear Research Association の活動目的

熊の実像について調査研究し、熊による人畜及びその他経済的被害を予防しつつ、人と熊が棲み分けた状態で共存を図り、狩猟以外では熊を殺さない社会の形成を図るための提言と啓発活動を行う団体として、現在 290 数名の会員で活動している (2014 年 5 月現在 ) 。

 この考えの根底は、この大地は総ての生き物の共有物であり、生物間での食物連鎖の宿命と疾病原因生物以外については、この地球上に生を受けたものは生有る限りお互いの存在を容認しようと言う生物倫理 ( 生物の一員として人が為すべき正しき道 ) に基づく理念による。

( 以 上 )



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