熊事故から生還するための緊急アピール


熊の出没・生息地に行く時は必ず「鳴物と鉈」を携帯すること。

北海道では今年既に4件のヒグマによる人身事故が発生した。
3件はいずれも山菜採りの人(猟師以外の一般人)である。

  1, 4月18日釧路管内白糠町、山菜採りの婦人襲われて死亡。
  2, 4月30日留萌管内遠別町、男性襲われて重傷。
  3, 5月6日札幌市定山渓の山奥、男性襲われて死亡、身体の一部食われていた。

  私は5月11日に現場に行き検証し、被害者の新たな遺留品を見つけ、熊と被害者の痕跡からこの事件は「熊が人を食うために襲ったもの」と断定した。

 他の1件は猟師が熊を撃ち損じて、熊に反撃され死亡したものである(5月10日日高門別町)。 撃ち損じたことは、顔面がひどく熊に攻撃されていることで明白である。


鉈を携帯することの効用

人が音を出して歩こうが歩くまいが、熊が人を積極的に襲う場合がある。
その原因は3つある。

   1, 人を食うために襲うことがある。
   2, 2歳の若グマが人を戯れの対象として襲うことがある。 
   3, 子熊が母グマのいうことをきかず、近づいてくる人間から身を潜めようとしない場合に子を守るために人を襲うことがある。

  以上の原因での熊の襲撃から生還するためには、人が刃物で積極的に反撃する以外策はない。これは過去の事例から明白である。 鉈の携帯まで踏み込まなければ熊事故での死亡事故は防げない!!!!
 鉈は「熊の襲撃に対して」日本で誰もが合法的に携帯出来る唯一有効な武器である!!!

「山野での生ゴミの放置が人を襲う熊を生み出す原因になる」と発言している研究者(?)がいるが、今年を含む過去32年間の熊の人身事故事例でそれを裏付ける事例は一例もない。
襲ってきた熊を「熊除けスプレー」で撃退した事例も北海道では一例もないことも知って欲しい。また、このスプレーは元々アメリカで「人間の痴漢撃退」に作られたものである。

また、「死んだ振り」や「無抵抗」は被害を大きくするだけであることも知って欲しい。

 最も遺憾なことは、熊による人身事件を検証せずに、「熊による人身事故対策」を想像で発言している研究者(?)がおり、この発言を報道機関が宣伝していることは、無責任極まりない行為といえる。


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